凜調剤薬局について

事業目的

私たちの基本的な考え方として、
薬局スタッフである前に医療人としてどう考えるか、医療人である前に社会人としてどう考えるか、
社会人である前に人としてどう考えるか、ということを大切な価値観と捉えています。

地域の皆様の「健康な毎日」「幸せな毎日」とは、一体どのような状態なのか、
そしてそれを実現するために、私たちに何ができるのか。

そのようなことを日々考え、
少しずつではありますが、業務改善・工夫を重ね、
地域の皆様の「役に立つ」ことを「カタチ」にしていけるよう努めております。日々の生活の中で、困ったことや気になることがあれば
「そうだ、凜に聞こう!」と思っていただけるような、
地域の皆様にとって身近な、なくてはならない存在として貢献できるよう、
これからも創意工夫を重ねていきます。

行動指針

私たちは、「役に立つことをカタチにする」ことを行動指針としています。

ある課題に対して、どのように対応すべきか迷った時は、私たちを利用して下さる方にとってどうすれば役に立つことができるか、を基準に判断するよう努めています。もちろん、出来る事と出来ない事があるのは当然ですが、「今はできなくても、どうやればできるようになるか、役に立てるか?」という考え方でカタチにすることを意識し、日々の業務に取り組んでいます。

皆さまの「役に立つ」ことができれば、「健康な毎日」「幸せな毎日」を過ごしたいという思いに、わずかでも寄り添うことができるのではないか、と考えています。

これからも、地域の皆様にとって「役に立つ」存在となれるよう、試行錯誤しながら「カタチ」にして貢献して参ります。

私たちの3つの約束

地域の皆様に必要とされる存在となるために、3つの約束を実行できるよう日々取り組んでいます。
私たちが考える「3つの約束」とは
(1)  相談できる
(2)  説明が分かりやすい
(3)  親切丁寧な対応
の3つです。

(1) 相談できる
  日々の業務の中で感じていること。それは、皆様が様々なことで悩んでいて、それらをなかなか相談できない、ということです。
悩んでいることは様々であり、
「こんな小さな事を医師に相談してもいいのだろうか?」
「忙しい医師にいろいろ質問するのは、なんだか悪いな」
「この疑問は誰に相談すればいいのだろう?」
「食事や運動はどうすればいいのかな?」
「テレビでこんなこと言ってたけど、医師に聞いたら怒られるかな?」
 等々、まさに十人十色です。

地域を見回した時に、このような相談ができる場所は、病院、薬局、行政くらいしかないかもしれません。そう考えると、薬局は気軽な相談場所として地域の中でもっと役に立てるのではないか?というのが私たちの考えです。

病院に相談に行けば、お金もかかるし、待ち時間も長い、そして医師の敷居が高く些細なことは相談しにくい、そのような患者さんの声を良く耳にします。
また、普段は病院にかかっていない方は一体どこで、ちょっとした健康相談をすれば良いのだろうか? との話も聞きます。
薬局では、相談は無料で、待ち時間も病院より比較的少なく、薬剤師の敷居も低いので、地域の皆様の気軽な相談場所として最適ではないか、と考えます。
薬の飲み合わせや服用方法など、薬に関する事だけに限らず、病気の基本的な情報やどの診療科にかかったら良いか、医師への相談の仕方、食事や運動の事、睡眠、在宅医療、医療保険の事など、様々な相談に対応できます。
利用して下さる皆様の様々疑問、質問に全力で答えること、
それが私たちの「相談できる」という約束です。


(2) 説明が分かりやすい
薬や病気の話になると、専門用語がどうしても必要になります。
一般の方々にしてみれば、理解のできない言葉が多く、自分の病状が分からない、医師や薬剤師の説明が難しすぎる、薬をなぜ飲まないといけないのか良くわからない、などの不安や不満が出てきます。服薬の必要性が理解できないと、決められた通りに薬を飲まない状況が発生し、結果的に治療が思うように進まない、と言うことも有ります。

私たちは、出来る限り専門用語を使用せず、分かりやすく説明するよう努めています。説明が分かりやすければ、なぜ薬を飲む必要があるのかが理解でき、治療に積極的になることも良くあります。

また、年齢と共に耳の機能が低下して音を聞き辛くなり、結果的に説明が理解できない、と言うことも良くあります。そのような方にも、何度でも繰り返し、納得して頂けるまで説明致します。

私たちは、出来る限り専門用語を使用せず、分かりやすい説明となるよう心掛けています。その結果として、説明時間が少し長くなることも有りますが、治療が思うように進まず病状が改善しないよりかは、治療の必要性を理解して頂き、しっかり病気と向き合って頂く方が、その方にとってメリットがあると考えています。
「分かりやすさ」にこだわって、皆様の治療をサポートして参ります。これが2つ目の約束です。


(3) 親切丁寧な対応
医師や薬剤師、看護師など医療職は国家資格を持っているためか、「傲慢だ」と言われることが医療現場ではまれにみられます。それらは、基本的な患者さんへの対応姿勢が間違っているためでしょう。

私たちは、
薬局のスタッフである前に医療人であり、
医療人である前に社会人であり、
社会人である前に一人の人間である、
  と考え、これを大切な価値観としています。
よって、薬局を利用して下さる方には薬剤師として、事務スタッフとして接するのではなく、一人の人間同士として、対等な立場で接することを心がけています。

親切とは、利用して下さる方の立場に立った考え方であり、
丁寧とは、役に立てることを一生懸命に考えて対応すること、

と定義しています。

つまり、利用して下さる方の立場に立って、役に立つことに一生懸命取り組む姿勢が、私たちの3つ目の約束「親切丁寧」なのです。


この「3つの約束」をしっかり守りながら、「役に立つことをカタチに」し、
「健康な毎日」「幸せな毎日」の創造に貢献していくことが、私たちの使命、
ミッションだと考えています。

「そうだ、薬の事は凜に聞こう!」
「そうだ、食事の事は凜に聞こう!」
「そうだ、運動の事は凜に聞こう!」
「そうだ、困ったときは凜に聞こう!」

地域の皆様に、そんな風に思って頂ける存在になりたい。

簡単に達成できるミッションではありませんが、「挑戦し続ける」ことを皆様にお約束するとともに、この「約束」を私たちの、凜のブランドにしていけるよう、全力で務めて参ります。

薬局のお仕事について

薬局って、何をしてくれるのか、何ができるのか。
意外と知られていないものです。薬局のできること、何をしているのかを簡単にご紹介します。

(1) 処方箋調剤

① 処方箋の受付
  処方内容の変更、保険証による保険番号の確認、初めての方の問診、
  処方内容のコンピューター入力等

② 調剤
  1000品目以上の薬剤から、間違いなく取り揃え、一包化など患者さん毎に個別の調剤方法に対応

③ 監査
  調剤したものを別のスタッフが確認。処方箋に問題があれば主治医へ連絡を取り、正しい内容で確認を行う。飲み合わせ・重複等々確認。

④ 投薬
  処方内容の変更、病状・検査結果にあった内容の処方かを確認、服用方法、基本的注事項の説明、副作用の確認等。

⑤ 記録
  投薬内容の要点を簡単に記録し、服用薬・相談内容などを一元管理。
  いつでも相談に対応できるように記録を保管。


(2) 相談業務
  健康相談、お薬相談、保険相談、食事や運動など生活上の悩み、在宅医療などの相談


(3) 一般薬等の販売
  一般薬、衛生材料、健康食品、サプリメント、栄養剤等の取り寄せ、販売。


(4) 在宅医療
  在宅での薬剤管理・服薬管理等、他の医療職との連携
(5) その他
  地域での医療連携、学校薬剤師、薬学生教育、薬剤師会業務等


このように、単純そうで実は色々なことをやっています。
では、それぞれの業務を少し詳しく見てみましょう。

(1) 処方箋調剤
処方箋に基づき、お薬を調剤します。
調剤の流れを簡単に説明すると・・・・

① 処方箋の受付
 どこの病院の処方箋でも受け付けています。
 この時に、保険証等とお薬手帳のお預かり、問診の記入のお願い、処方内容の変更点・調剤方法の確認などを行います。
 保険証は、毎月確認するように、全国の医療機関が行政から指導を受けています。転職や転居などで、保険証番号が変更になっていることがあり、また、処方箋への記載ミスなどにより、社会保険や国民健康保険団体の支払い業務に支障が出ている為、毎月保険証の確認をすることとなっています。ご協力のほど、宜しくお願い致します。
 お薬手帳を確認することで、薬の重複や飲み合わせの悪いものがないかを確認します。
 はじめて薬局をご利用の方は、薬でアレルギーや副作用歴がないか、薬に影響を与えるタバコやアルコールの摂取状況がないかなど、基本的事項を確認させて頂きます。もちろん、個人情報には守秘義務があるので、他の人の目に触れることはありません。

② 処方箋内容のコンピューターへの入力
 保険の計算は煩雑で、スーパーで買い物をした時のように、簡単に計算できるものではありませんので、専用のソフトを用いて計算します。
 その際にも、薬の重複や変更、飲み合わせなどを確認します。また、ジェネリックを希望の方には、ジェネリックに変更して計算します。処方箋上にジェネリックへの変更可の主治医の指示があり、かつ患者さんが希望される場合は、薬局でジェネリックに変更することになっています。

③ お薬の調剤
 処方箋に基づき薬を準備します。凜調剤薬局では、1000品目以上の薬品を備蓄しており、様々な処方に対応しています。これらの薬剤を保管管理して、その中から正しい薬を取りそろえるのは、簡単なことではありません。種類を間違えず、正しい数を準備します。
 また、1回に服用する薬をアルミ包装から取り出して袋に詰め、間違いなく飲めるようにする「一包化」も行います。患者さんの服用状況に合わせて、薬の準備の仕方は個別に対応しています。

④ 監査
 錠剤した薬を、別のスタッフが再度確認をします。種類・数量・調剤方法に間違いがないか、他に飲んでいる薬との重複や飲み合わせが悪いものがないか、処方箋の内容に誤りがないか、などを確認します。処方箋の内容に不明な点、おかしな点があった場合は、主治医に連絡し、正しい処方内容を確認した上でお渡しするようにします。

⑤ 投薬
 いよいよ、患者さんにお薬をお渡しします。
 患者さんの氏名を確認し、間違いなくその方であることを確認します。山田さんを読んでも、実際に窓口に来られたのは鈴木さんだった、と言うことも珍しくないのです。よって「○○さんですね」と必ず確認して、患者さんの取り間違いを防ぎます。
 受診理由や病状、検査等の確認を行います。これも、患者さんの取り間違いを防ぐ効果があります。そして、処方内容が伺った病状や検査結果に対応したものかを確認します。この段階で、処方箋の内容がおかしいことが判明することも有ります。
 前回受診時と比べて処方が変更になった場合は、その理由や薬の飲み方、効果、比較的出やすい副作用などの注意点をお話しします。また、前回から今回までの間に不都合がなかったか、副作用が出ていないか、なども確認します。
 他病院にもかかっている場合は、飲み合わせや他病院で行っている治療に対してのお薬の影響などを考えます。
 サプリメントや健康食品を摂取している場合は、それらと服用薬との飲み合わせを確認します。

⑥ お会計
 もらいすぎることなく、少なすぎることなく、正しい金額の授受を行います。当たり前のことですが、バタバタしている時間帯にはミスが発生しやすいものです。

⑦ 投薬の記録
 薬をお渡しした後は、患者さんとのやり取りの要点を記録します。次回、お薬をお渡しする際は、この記録に基づいて副作用の確認や服薬状況の確認、飲み合わせ、体調変化、薬の効果などを確認します。また、何か相談があった際には、やはり記録しておき、継続して体調のサポートができるようにしています。もちろん、守秘義務がありますので、当薬局スタッフ以外が見ることはありませんし、セキュリティ対策もしっかり行っています。
 説明は、常に分かりやすい、納得できる説明を意識しています。


(2) 相談業務
 様々な相談に応じています。
お薬の飲み合わせ、気になる症状、何科を受診したら良いか、医師にどのように相談すればよいか、サプリメントや健康食有品の摂取、食事や運動の注意点、健康保険について、介護保険の申請方法、在宅医療の相談、その他様々な相談で対応しています。速答できないことも有りますが、きちんと調べてお伝えするように対応しております。もちろん、処方箋がなくても相談できます。
 フラっと気軽に立ち寄って、待ち時間も病院より短く、薬剤師の敷居は低く、しかも相談は無料。様々な相談が気軽にできるよう、日々、試行錯誤で頑張っています!


(3) 一般薬等の販売
 店頭にない一般薬、ガーゼや包帯と言った衛生用品、健康食品や栄養剤、お薬管理用のカレンダーなど、様々なものを取り寄せて対応できるよう、準備しております。転倒に置いてなくても、気軽にご相談下さい。


(4) 在宅医療
 通院困難な方々の自宅に伺って、薬の管理や服薬状況の確認、副作用の確認、主治医・看護師との連携など、在宅医療にも対応しています。患者さんが1人で病院に通院できない状況で困っている、高齢の両親が薬の管理が出来ておらず、きちんと薬を飲めているか不安な方など、お困りの方は一度、主治医にご相談下さい。どの病院の患者さんにも対応しています。


(5) その他
 京都薬剤師会に加入しており、京都地区における医療職・行政等と連携を図り、中学校のプール水検査等の学校薬剤師業務、歯科医師会主催の歯の健康フェア、みやこ町の産業祭、大学薬学部の学生実習受け入れ施設として薬剤師の卵の教育、京都地区の医療連携にも深く関わり、皆さんの目に見えないところでも、様々な形で地域に貢献できるよう努めています。